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温泉瞑想

サウナ瞑想

CONTENTS

温泉瞑想とは
温泉瞑想の要素
温泉瞑想の注意事項
温泉瞑想の準備
温泉瞑想の姿勢
温泉瞑想の呼吸
温泉瞑想のメンタル
水風呂の入り方
休憩/外気浴の仕方
常温瞑想
自分に合った温泉瞑想


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温泉瞑想とは

温泉瞑想とは、温泉や水風呂などの時間を瞑想的に過ごすことで、極上の「ととのい」を引き出す温泉の入り方です。

サウナ同様、温泉でのととのい方はひとそれぞれで、自分が心地いいと感じる方法で入るのが一番です。

でも、ほんの少し温泉に入っている時の意識を変えてみたり、水風呂の入り方を変えてみたりするだけで、その時間を瞑想的に過ごすことができ、より深い「ととのい」を得ることができます。

このページでは、そんな温泉の入り方の一つの選択肢として、「瞑想的な温泉の入り方」についてご紹介していきたいと思います。

※関連ページ 「サウナ瞑想」

 

温泉瞑想のステップ

温泉施設にもよりますが、次のステップを数サイクル行うことで、普段は難しいと感じる瞑想も、比較的簡単に瞑想状態へと導くことができるようになります。

いずれのステップも「温泉瞑想の注意事項」をよく読んでから行いましょう。

温泉瞑想のステップ

 

温泉瞑想の注意事項

温泉瞑想は、通常の温泉よりも楽に長く入れてしまうことがあるので、次の注意事項を必ずお守りください。

持病のお持ちの方は医師に相談
初心者は2人以上で実践
こまめに水分を摂る
急激な温度変化は避ける
泥酔状態での温泉はNG
無理や我慢しながらの継続はNG
あまり分数にこだわらない
食後は1~2時間空けてから

 

温泉瞑想の準備

温泉瞑想では、特別な準備は一切必要ありません。
普通に温泉に入るときと同じように、最初に丁寧に全身を洗って汚れや汗を落としておくくらいです。

入浴中に頭から汗が流れ落ちることもあるので、できればかけ湯だけではなく、頭も含めて全身を綺麗に洗っておくようにしましょう。

また、施設によっては露天エリアなどで床が滑る所があるので、十分に気を付けて移動しましょう。

 

温泉瞑想の姿勢

皆さんは、リラックスと瞑想の違いをご存じでしょうか?

完全にくつろいで意識が朦朧として、最終的に睡眠へと向かうのがリラックス。
その状態を、どこか冷静な意識で感じているのが瞑想です。

この二つの違いは、姿勢の違いとして顕著に表れます。

リラックスは、どこにも力が入っていなくて背中が丸くなりやすく、瞑想はお腹に力がみなぎり、骨盤が起きて背骨が伸びた状態になります。

お風呂に入っている時くらい脱力したいと感じるなら、無理に背骨を伸ばす必要はありませんが、ほんの少し姿勢を意識するだけで、むしろそちらの方がみるみる疲れが取れてきて、入浴後には頭がスッキリということも少なくないので、ぜひ一度お試しいただければと思います。

①骨盤を起こす
上半身の体重が、腰が丸まって骨盤が後ろに倒れる方向ではなく、左右のお尻にすっと抜ける程度に軽く骨盤を起こします

②もたれかかる
壁面に頼らず背骨を伸ばしておくのが難しい場合は、骨盤の自立を保ったまま、軽く壁面によりかかりましょう。

③余分な力を抜く
顔、喉、首、肩、鳩尾、腰の力が抜けるように、お尻の位置、骨盤の角度、手の位置などを微調整します。

温泉瞑想のステップ

 

温泉瞑想の呼吸

入浴中は小難しいことを考えず、自然な呼吸を楽しんでおくのが一番です。

日常から少し離れた場所で肩の荷を下ろし、まさにひと息つく気持ちで5~10回ほど、自然な呼吸や深呼吸を行いましょう。

胸式とか腹式とか、意識的に呼吸をコントロールしようとせず、程よく湿度を帯びて、鼻にも喉にもやさしく出入りする空気の流れを味わいましょう。

何度か呼吸を味わい、呼吸を意識するのが気持ちよくない場合は切り上げ、いつまでも続けていたいと感じたら、のぼせない範囲で、好きなだけ呼吸を味わい続けて大丈夫です。

 

温泉瞑想のメンタル

姿勢と呼吸で瞑想の下地を作ったら、いよいよ温泉瞑想のメインステージです。

サウナと違って圧倒的な感覚の波がないため、瞑想のポイントも少し変わってくるので、丁寧に確認していくことにしましょう。

①少しの立ち向かう気持ち
温泉では、温浴効果で過度にぼーっとしたり、意識が散漫になったりしがちです。
心地よさを積極的に満喫するためにも、骨盤を起こして体重をお尻に流し、一瞬でいいので少しだけ意識のもやを取り払い、シャキっとするよう心がけましょう。

②心地よさを味わい尽くす
呼吸が気持ちいい場合は、膨らんだり萎んだりする胸やお腹の動きを味わったり、吸う息で腕や全身が軽くなって浮力が増し、吐く息で重く沈んでいく感覚を楽しんでおきましょう。
あるいは、温かさが身体に染み込んでくる感覚、全身が脱力していく感覚、あるいは周囲の「」に意識を向けていると、脳の忙しさが少しずつ鎮静していきます。

③引き際を見極める
深く集中していると、思いのほか身体に負担をかけてしまう場合があります。
頭が温まってぼーっとしてきたり、少しでも気分が悪くなってきたりしたらすぐに中断し、次の「浴槽から出る際に」を参考にして十分に休憩しましょう。

【重要】浴槽から出る際に
入浴に関係する事故死の数は、実に交通事故の死亡者数の4倍と言われています。

瞑想を中断した場合や、浴槽を出ると少しでも立ちくらみする場合は、急に立ち上がったり歩いたりして、急な体温や血圧の変化を起こさないよう注意しましょう。

浴槽内でも急に立ち上がらずに移動し、縁の部分にゆっくりと腰かけて、十分に休憩することが大切です。

血流が十分に落ち着いてから、手すりなどを使ってゆっくりと立ち上がり、様子が変だと感じる場合は、近くにいる方に助けを求めたりするようにしましょう。

 

水風呂の入り方

温泉瞑想では、必ずしも水風呂は必要ありませんが、この後の休憩時に身体が過度に冷えてこないようでしたら、心の中にあるゴミをリセットする意味でも、水風呂はお勧めです。

水風呂に入る前に、ヒートショックのダメージを心臓に蓄積させないためにも、必ずかけ水をしましょう(重要)。

しゃがんだ姿勢で、心臓に負担をかけないようにゆっくりと 脚→腕→頭→胴体 の順に水をかけ、ゆっくりと水風呂に入ります。

水風呂によって、過剰に加温された身体を冷やすと同時に、シャキっと冴え渡った脳の状態を取り戻し、冷たさに対抗する働きを誘発して、この後の外気浴で内側からぽかぽかする感覚を引き出すことができます。

時間の目安は数秒~1分と幅が広く、その時の体温や水温、バイブラ(浴槽の底から泡が出ている水風呂)の有無で大きく異なりますが、骨まで冷えてくる前にゆっくり水風呂を出ましょう。

※高血圧の方は水シャワーだけなど、持病をお持ちの方は医師にご相談ください。

水風呂の入り方

水風呂での姿勢
瞑想的には、壁面に背中をつけて背骨を伸ばすのが理想ですが、首の下にタオルを敷いたり、のんびりくつろぐのも大いにOKです。
頭から潜ることを公認している施設では、ぜひ頭をつけて至福のひとときを味わいましょう。

冷たさや筋肉が収縮する反応に無防備でいることがリセットの秘訣です。

 

休憩/外気浴の仕方

温泉瞑想では、毎セット休憩は必要ありませんが、ちょっと疲れを感じたときや水風呂をスキップしたとき、熱風呂と水風呂を数セット反復した後などに、脱力感に委ねる時間を取ることで、その直後に瞑想状態を引き起こしやすくなります。

リラックスできる姿勢で寝ころんだり座ったりしたら、熱が心地よく冷まされていく様子や、疲れが癒されていく様子、呼吸がゆったりとしてくる様子、あるいは漂っている様々な種類の「音」に意識を寄せておくとよいでしょう。

左右前後あらゆる方向で響いている「音の空間」全体を感じていると、時の流れと共にただ移ろっていく心地よさを味わうことができます。

※身体を起こす際、血圧異常の方はゆっくり身体を起こしましょう。

外気浴の仕方

休憩/外気浴での姿勢
どんな姿勢でもokですが、瞑想的には「首」の力を抜くことが一番大切です。

人体最大の急所である首を委ねることは、心を無防備にする最大のカギなので、できれば壁やベッドに完全にもたせかけることが理想です。

 

常温瞑想

それぞれのステップの後に疲れ眠気がとれていて、心地よい脱力感が巡ってきたら、どのタイミングであったとしても適当な場所に腰掛けて、1分でいいので常温瞑想をしてみましょう。

日常から離れて温泉に来ている解放感や、みんなが裸でオープンにしている解放感、温浴効果などによる脱力感、反復浴によるリセットされた状態から、勝手に無防備な瞑想状態が引き起こされていきます。

ここでもやはり「」に意識を向けることがお勧めで、どの音に意識を寄せる訳でなく、方々で色んな音が鳴っている空間全体を感じ、その中に自分という空間があり、様々な変化が勝手に繰り広げられているという様子を、ただのんびりと感じておきましょう。

これまでの「ととのい」がさらに深まり、温泉&瞑想の効果がアップしていきます。

常温瞑想の姿勢

休憩/外気浴での姿勢

骨盤を自立させ、上半身の体重がお尻に抜けていく感覚だけ作っておきましょう。
あとは逆に、このタイミングではあまり深くこだわらないことが一番大事です。

 

自分に合った温泉瞑想

通常の温泉入浴や温泉瞑想も、決して型に押し込まず、こうすればととのうという先入観を捨てて、その時々の体調や気分と、施設の特徴とを臨機応変にマッチさせながら楽しむことが一番です。

ここではそんな「自分流のととのい」を探すヒントを、いくつかご紹介しておきたいと思います。

温浴で少しぼーっとするとき
温浴をし過ぎて少しぼーっとする時は、縁の部分で十分に休憩した後に、ゆっくりと水風呂に入るか、座った姿勢で冷たいシャワーを浴びましょう。身も心も引き締まって脳が覚醒してきます。

ひと肌程度の温泉があるとき
施設によりますが、いつまでも入っていられるような生ぬるい温泉がある時は、外気浴代わりに頭を縁に乗せ、究極のまどろみを味わうのもお勧めです。ただし一人では危険なので、誰かと一緒にまどろみましょう。

極熱温泉があるとき
施設によりますが、痺れるくらいに熱い温泉がある時は、全身に力を入れてから湯に浸かり、ゆっくりと力を抜いて無防備になり、早々に切り上げて水風呂に直行を何度か反復すると、究極のととのいが得られます。仕上げに外気浴したり、着衣後に爆睡などをすると、頑固な疲労やストレスが嘘のように吹き飛んでいきます。

外気がかなり低いとき
冬の露天風呂など、外気がかなり低いときは、十分に熱風呂で身体を芯まで温めてから、水風呂と休憩をスキップして露天のイスに腰掛けて瞑想を行うのもお勧めです。寒さに身構えず、内外の様々な変化に無防備でいると、頭の芯から澄み切ってくる感覚と出会えるかも知れません。(風邪をひかない程度にしましょう)

トド寝が許される施設で
主に青森の銭湯などでは、湯船からドバドバ湯が溢れて溢れ出し、地べたに寝っ転がって休憩することが暗黙に許されている場合があります。スーパー銭湯でも寝湯も似た感覚が楽しめますが、こちらで休憩するのも一興です。ただし身体が温まり過ぎてぼーっとして、ととのいから遠ざかることもあるので要注意です。

このように、温浴施設によってととのいステップは千差万別。
無理に正解を求めて試行錯誤するのではなく、その瞬間ごとの状態に照らし合わせながら、その施設をフル活用しながら「ととのい」へとチューニングしていく喜びを、ぜひ満喫していただければと思います。

 

文責/監修:綿本彰(わたもとあきら)

日本ヨーガ瞑想協会会長。一般社団法人ワークフルネス理事。
サウナ・スパ健康アドバイザー。サウナ・スパプロフェッショナル。
瞑想/睡眠系YouTuber。

世界各国でヨガ/瞑想/マインドフルネスを指導し、長きに渡り日本におけるヨガ/瞑想をリード。
様々な地域や施設に対応した瞑想プログラムの構築、瞑想的な観点からの施設コンサルティングなどを積極的に行っている。
50冊以上の著書は、累計100万部を超える。

綿本彰オフィシャルHP:https://watamoto.jp/

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